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離職率改善に向けて経営幹部として必要なマインド4選<その1>

2023/09/10

離職率改善に向けて経営幹部として必要なマインド1選

トップ(社長・理事長)の考えを理解している

離職率改善に向けて、経営幹部として必要なことは、社長・理事長の考えを理解していることです。理解とは、事業の方向性やその法人のあるべき姿、3年後や5年後にこうありたいという明確なビジョンをきちんと理解していて、それを実現するためには、今何をどうしていかなければいけないのかということをわかっている状況のことを指します。これがうまく行かないと「なぜ社長・理事長は今こういうことをやっているのだろう」という乖離が起きてしまいますので、経営幹部は社長・理事長の考えを深く理解していなければいけません。

経営幹部が管理者に対してトップ(社長・理事長)の考えをわかりやすく伝えることができる

経営幹部は部下に対して、「社長・理事長は今こんなことを考えています」、「こんなビジョンを描いています」、「このようなことをやりたいから今こんなことをしています」と、伝えることができなければいけません。ここで言う部下とは、現場を指揮する管理者のことです。しかし、現場管理者に社長・理事長からの言葉をそのまま伝えると、現場としては乖離が起こる可能性が高いです。


社長・理事長が悪気がなく幹部に話したことをそのまま現場に伝えてしまうような、配慮のない幹部がいます。そのような発言を現場の人が聞くと、「なぜ社長・理事長は現場のことを見てくれないのか」という乖離が起きます。このような理由から、経営幹部は社長・理事長の考えを現場管理者にそのまま伝えるのではなく、噛み砕いてわかりやすく伝える必要があります。

トップ(社長・理事長)の考えを具体的に自分の解釈で話をせずに伝えることができる

経営幹部が社長・理事長の考えを噛み砕いて、自分の言葉で部下に伝えてしまうと、それは問題です。まるで社長が言っているように感じますが、社長の話そのままではなく、噛み砕いて、配慮して伝える必要があります。
非常に伝達能力が高く、相手に上手に伝わるようにストーリー性を持った話を作れる人が経営陣には必要です。経営陣にとって、このような人材を確保することは難しいですが、そのような人材を経営陣に入れておく必要があります。

結論:経営幹部の役割とは、ブリッジとしての機能を果たすこと

経営幹部としての役割は、トップの考えを理解し、それを部下や現場に適切に伝えることです。しかし、その伝え方一つで組織内の雰囲気や動きが大きく変わることもあります。社長・理事長の言葉をそのまま伝えるのではなく、現場の状況や部下の感情を考慮して、適切に噛み砕いて伝えることが求められます。

一方で、自分の解釈を加えすぎると、トップの本来の意図が伝わらなくなるリスクもあります。経営幹部は、トップと現場の間に立ち、双方の思いや考えを繋ぐブリッジとしての役割を果たす必要があります。離職率を改善するためには、このブリッジとしての役割をしっかりと果たし、組織全体のコミュニケーションをスムーズにすることが不可欠です。