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離職率改善に向けて経営幹部として必要なマインド4選<その2>

2023/09/11

離職率改善に向けて経営幹部として必要なマインド2選

トップ(社長・理事長)の思い描くビジョンに対して1 ミリで良いから前に行く

普通の会社でもよく起きますが、社長からの「どうなった」「いつできるの」という質問が積み重なり、定時で仕事が終わったあとに「あの仕事どうなった?いつできる?」という電話がかかってくることがあります。これは、社長・理事長が思い描いているものから遅れを取ってしまっている証拠です。この状態になると、経営陣として良くない状態です。経営陣は心構えをしっかりと持ち直さなければいけません。

社長・理事長の思い描くビジョンに対して1ミリでも先に進む必要があるのは、経営者が常に先のビジョンを持っているからです。例えば、「こういうことをやりたい」「こういうことをやりたいから一年後ここまで到達させたい」「売上をこうしていきたい」「お客様に対してこういうサービスをしていきたい」といった明確なビジョンが既にあります。明確なビジョンがあるのであれば、少しでも先回りしてその思いを叶えられるように動くのが経営幹部の役割です。

トップ(社長・理事長)の夢実現させていくことが、経営幹部としての役割

組織で動くということは、当然ですが、社長・理事長が一人でやるわけではありません。「夢を語る」ということは、社長・理事長がするべきことです。社長・理事長が語る夢・理念に共感できるからこそ、その組織の経営幹部なのです。簡単に例えると、漫画のワンピースのように、「俺は!海賊王になる!」という主人公がいて、その夢を実現させるために仲間もその夢に乗ります。そういった役割を経営幹部に担ってもらいたいです。

経営幹部が率先してトップ(社長・理事長)の夢実現を実行する

社長・理事長が見据えている夢やあるべき姿、ゴール設定、求めているものを率先して経営幹部が進めていくと、職員に対しても具体的な説明ができます。具体的には、職員が「社長の考えやビジョンがわからない」「見えない」と感じたとき、経営幹部としては「この言葉では職員に伝わりにくかったかもしれない」と考えることが大切です。

その上で、今、社長・理事長が考えていることをしっかりと職員に伝え、3年後、5年後のビジョンや、社長が頑張っていることが経営理念に直結していることを説明します。実際には伝わりにくかった部分もありますが、経営幹部として「現場の職員がやっていることと社長・理事長がやっていることとの乖離は生じていません」と説明することができます。

さらに、現場管理者に対して、「社長・理事長はもっと先のことを考えて運営しているので、職員もその考えに追いつく必要がありますね」と伝えることができます。これができると、組織内の乖離が減少し、離職率が改善します。

結論:離職率改善のための経営幹部の役割とマインド

経営幹部としての役割は、業務を遂行するだけでなく、組織のビジョンや目標を理解し、それを実行に移すことです。社長や理事長のビジョンや夢を実現するためには、経営幹部が先駆者となり、行動する必要があります。

ビジョンの先回り

経営幹部は、社長・理事長のビジョンを常に意識し、それを超える行動をとることが求められます。これにより、経営陣としての信頼を築き、組織の動きをスムーズにします。

夢の実現

経営幹部は、社長・理事長の夢やビジョンを実現する実行者です。そのため、夢やビジョンを深く理解し、それを組織全体に伝え、実現に向けて行動することが重要です。

具体的な説明とコミュニケーション

経営幹部は、現場の職員や管理者に対して、社長・理事長の考えやビジョンを具体的に説明し、理解を深める役割を持ちます。これにより、組織内の認識の乖離を減少させ、一体感を高めることができます。

最後に、経営幹部がこれらの役割を果たすことで、組織内のコミュニケーションが向上し、職員のモチベーションが上がります。これが離職率の改善に繋がります。経営幹部のマインドや行動が組織の離職率に影響を与えることを理解し、その役割を真摯に受け止めることが、組織の持続的な成長の鍵です。