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美容整形徹底解説〜『美容外科』と『形成外科』と『整形外科』の違いとは?〜

2023/11/17

ひとえに美容整形といっても、その種類はさまざまです。例えば、「フェイスラインを整えたい」、「事故で変形した手を改善したい」、「骨折や脱臼をきれいに治したい」など、それぞれの目的に合わせて適した美容整形を選ばなければいけません。本記事では、「美容外科」、「形成外科」「整形外科」の違いを詳しくまとめていきます。

美容外科とは

美容外科は、外科手術を用いて美容や容姿の改善を目指す医療分野です。一般的な外科手術と同様に、美容外科手術も専門医師によって行われますが、その目的は美しさや若さを追求することにあります。美容外科手術は、個々の患者の希望や要望に基づいて行われるため、それぞれの患者に合わせたカスタマイズが可能です。

美容外科手術の種類はさまざまです。代表的な手術には、整形手術やリフトアップ手術、脂肪吸引や豊胸手術などがあります。整形手術では、鼻や目、顎、輪郭などの形状を改善することでバランスの取れた顔立ちを作り出します。

リフトアップ手術では、たるんだ皮膚やシワを取り除き、若々しい印象を与えられるように整えられるのが特徴です。脂肪吸引手術では、脂肪を取り除くことでスリムなボディラインを目指せます。

美容外科手術は、患者の外見や自尊心に大きな影響を与えることがあります。手術前には、患者と医師が十分な相談と情報交換を行い、手術の目的やリスク、予想される結果について十分に理解することが重要です。

また、美容外科手術は一時的なものではありません。永続的な変化をもたらす可能性があるため、患者は慎重に判断することが重要です。

美容外科手術は高度な技術と専門知識を要するため、経験豊富な医師を選ぶことが大切。施設や医療環境も慎重に選ぶ必要があります。患者は信頼できる医師との十分なコミュニケーションを図り、自身の目標を達成するための最適な手術方法を選択することが大切です。

形成外科とは

形成外科は、外科手術を用いて先天的な奇形や後天的な外傷、疾患による形態や機能の欠損を修復する医療分野です。この分野の目的は、患者の体の形や機能を回復させることにあります。

形成外科の手術は、顔や体の形態を再建するために行われます。先天性の奇形や身体の構造の異常、事故やけがによる顔面の損傷など、形態に問題がある場合には形成外科が適用されるでしょう。例えば、口唇口蓋裂(唇や口蓋の裂け目)や手の指の奇形、外傷による顔面の変形などが形成外科の対象です。

形成外科手術は、患者の状態に合わせて個別に計画されます。手術の方法や範囲は、患者の異常発生部分や機能障害を修復し、自然な外観や正常な機能を取り戻すことを目指しています。手術の際には、異常な組織の修復や再建、移植、形状の修正などが行われることも。

形成外科医は、高度な専門知識と技術を持つ医師です。形成外科医は外科手術の技術だけでなく、美的感覚や人体構造に関する熟知した知識も必要とします。手術の前には患者との話し合いが行われ、手術のリスクと利益についての詳細な説明が行われます。

形成外科の目的は、患者が外見や機能の問題によって抱える心理的な負担を軽減し、自信を取り戻すことです。手術後の経過管理やリハビリテーションも形成外科医の役割であり、患者の回復と健康をサポートします。

形成外科は、医学の進歩と技術の発展により、多くの患者にとって希望となる存在となっています。

整形外科とは

整形外科は、骨や関節、筋肉、靭帯などの運動器系に関する疾患や障害を診断し、治療する医療分野です。この分野の目的は、患者の運動機能の回復や痛みの軽減、生活の質の向上を実現することです。

整形外科では、骨折や脱臼、捻挫、打撲などの急性的な外傷から、慢性的な痛みや関節の変形まで、幅広い疾患や障害に対応しています。例えば、関節炎、脊椎のディスクヘルニア、スポーツ障害なども幅広く整形外科の対象となります。

整形外科医は、症状の詳細な評価や診断を行い、最適な治療法を選択しなければいけません。治療方法には経口薬や物理療法、注射療法、外科手術などがあり、患者の状態や症状に応じて適切な方法が選ばれます。

必要な場合には整形外科手術が行われます。手術は、骨の固定や修復、関節の置換、軟部組織の修復などさまざまです。患者の痛みの軽減や運動機能の回復、異常な形態の修正などを目指すために手術が行われます。

整形外科では、疾患や障害に対する診断や治療、リハビリテーションなど、総合的なアプローチが求められます。患者の状態やニーズに合わせて、個別な治療プランを慎重に検討しなければいけません。

また、早期の治療や予防策の提供により、将来の合併症や機能障害の予防にも取り組んでいます。

整形外科は、怪我や疾患によって制約されている患者の生活を改善し、健康と幸福を追求するための重要な分野です。近年では医学の進歩や技術の発展により、より効果的な治療法や手術法が開発され、患者へのケアとサポートが向上している傾向にあります。

『美容外科』と『形成外科』と『整形外科』の違いを分かりやすくまとめると…

美容外科

  • 外見の美しさや若々しさを追求するための手術や治療を行う。
  • 目的は容姿の改善や美的な変化の実現。
  • 手術例:豊胸術、脂肪吸引、リフトアップ手術、ボトックス注射など。

形成外科

  • 先天的な奇形や後天的な外傷、疾患による形態や機能の欠損を修復する。
  • 目的は体の形や機能の回復。
  • 手術例:口唇口蓋裂の修復、手の指の奇形の矯正、顔面の損傷の再建など。

整形外科

  • 骨や関節、筋肉、靭帯などの運動器系に関する疾患や障害を診断・治療する。
  • 目的は運動機能の回復や痛みの軽減、生活の質の向上。
  • 手術例:骨折の固定、関節の置換、物理療法など。

まとめ

今回は、美容外科、形成外科、整形外科の違いについてまとめていきました。

美容外科は外見の美しさや若さを追求、形成外科は形態や機能の欠損を修復、整形外科は運動器系の疾患を治療するための医療分野です。

それぞれ目的と対象範囲が異なるため、手術や治療法も異なります。適した治療や施術を受けるためにも専門医に相談し、個々の状況に応じた適切な治療オプションを選択することが重要です。