社長に良い話しか伝えない経営幹部はやばい
2023/07/07
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2023/07/07
離職率改善コンサルタントとして介護業界での離職率改善に取り組んでいる小林武尊(こばやし たける)。小林が介護職の現場で仕事をするなかで、こんな経営陣、幹部がいる会社では社員や職員は働きにくく、仕事が続かないと実感する場面があります。
ここでは、小林の実体験から「こんな経営陣・幹部はやばい」と思う4つのポイントについて4記事にわたってお伝えします。今回はその1回目です。
会社で働いていると、どんな役職や立場であれ、大小のトラブルはつきものです。それが業績に関わることなのか、社内の人間関係のことなのか抱えている内容は職員それぞれで違うかもしれませんが、いっさいトラブルや不安を抱えずに仕事をしている人は限りなくゼロに近いのではないでしょうか。
何かトラブルが起きたときに、まずその内容が伝えられるのが経営陣や幹部です。もちろん、真っ先に施設の社員や施設長の耳に入ることもありますが、いち社員や職員の問題がダイレクトに社長に伝わるとは考えにくいです。
そうすると、経営陣や幹部までその話が伝わったとしても、それを社長に伝えずに経営・幹部で止めてしまうことが多々あります。
これは小林の実体験でもあります。トラブルが懸念される場面で、「いち早く社長に伝えてください」と経営・幹部に頼んだところ、その場では「すぐに対応します」といった前向きな返答があるものの、数日経っても状況が進展しないということがありました。
本来、経営・幹部は、会社のトップである社長にすべて会社の情報を共有したうえで、正確な判断を仰ぐために存在している役職でもあります。しかし、経営・幹部が自分たちの都合で話を捻じ曲げてしまったり、社長に伝えるべき内容を伝えなかったりしたら、それは会社にとって不利益を与えるだけでなく、いつまで経っても部下である社員との信頼関係を築くこともできません。
こうした会社で見られがちなのは、やはり会社における上司と部下など縦の連携の悪さです。外向きには「社長にも洗いざらい共有します」と言っていても、いざ社内に持ち帰ると本当のことを伝えることができない経営・幹部と、本当のことを聞き出せない社長という良くない構図ができてしまっているということです。
このように、正しい情報を上司や部下と共有することは、その会社にとって正しい判断を導くことができたり、業績に影響したりするだけでなく、働く人同士の信頼関係にも繋がります。
次回の「こんな経営陣・幹部はやばい」は、「仕事を部下に任せっきりにしてしまう経営・幹部」についてです。次回もぜひ読んでくださいね。
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