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#1-1 介護業界の離職率改善ストーリー〜介護業界に入るまで〜

2023/06/03

今回は、離職率改善コンサルタントとして、介護業界での離職率改善に取り組んでいる小林武尊(こばやし たける)のストーリーをご紹介。

小林は、介護業界に特化した離職率改善コンサルタント集団の弊社、株式会社ジャパンスタンダードの代表取締役副社長として、実際に介護業界の社会福祉法人の専務理事として参画し、離職率改善に向けて活動しています。

そんな小林が介護業界で働くまでの異色の経歴や、介護業界のとある社会福祉法人に参画して離職率改善を目指し、そのスタートラインに立つまでに起きた様々なトラブルとその改善方法について全4回に渡ってお伝えします。

今回は、その第1回目。小林がどうして介護業界で働くことになったのか、そこに至るまでのストーリーです。

学生時代に剣道部で体感した対話の大切さ

実は、小林が離職率改善コンサルタントになるまでのきっかけのひとつとして、学生時代の部活での経験があります。

中学、高校と部長として部を率いる立場にあった小林は、部員の気持ちにバラつきがあることに気づきます。とくに中学時代には、個人戦と団体戦に出場したい考えを持っていたものの、あと一人部員が抜けてしまったり、退部してしまうと団体戦に出場できなくなるという危機的状況でした。

そのことを顧問の先生に相談した小林は、顧問からの返答を受けてハッとします。「部員に自分の気持ちを伝えたり、また逆に部員の気持ちを聞いたり、確認したりしているのか」という内容です。

そのアドバイスを受けて、実際に小林も行動に移そうとするのですが、全体に語りかけてもなかなか意見は出てきません。そこで、小林は1対1の対話を始めてみることにしました。一人ずつに耳を傾けていると、少しずつ意見が聞けるようになったというのです。

また、一人ひとりと対話をすることは、部員の退部を防ぐことにも繋がっていったといいます。

さらに高校時代の剣道部では似たような状況、あるいは中学時代よりも厳しい状況に置かれたときも、小林は中学時代の経験をベースに対話を大切にします。ただ、中学時代よりも自分の想いを伝える頻度を上げ、同様に相手の意見を聞いたり、意志を確認する場を定期的に設けるようにすることで、より相手との意思疎通を目指しました。

これらの経験から、個人の意見を確認し、一人ひとりの対話の大切さを学んだといいます。

大学卒業後、新卒で入ったパチンコ店で経験を積む

そして大学卒業後、まず小林はパチンコホールを運営する企業に入社しました。そもそも大学では高校の教師になることを目指して勉強に励んでいましたが、教員免許試験に合格することができませんでした。その後、就職浪人する選択肢を持ちつつも、そのまま大学を卒業して新卒で就職する道を選びました。

パチンコ業界を選んだのは、自身の妹の学費を捻出するため、内定5社のうち、一番給与面で条件が良く、より早く出世が見込めそうだったからです。

一般社員として入社しお客様対応や閉店作業、新しい従業員の受け入れ、研修などの仕事を任されました。そうして仕事をするなかで、妹の学費のためという気持ちもあったようですが、アルバイトや社員が次々に辞めていく現状を目の当たりにして、自身が昇進することで現状の問題解決の一助になればと考えました。離職率改善コンサルタントになる片鱗がすでにこの時からあったということですね。

入社から3年後、小林はパチンコ店の副店長に昇進します。さまざまな業務があるなかで、採用については店長からも一任されていたそうです。そこで小林は考えました。一度採用に力を入れて離職率を下げれば、スタッフが充足することで作業を分担でき、その分副店長である小林自身の時間を創出できるのではないかということです。

結果、離職率66.6%だった状況を25%にまで下げることができました。数にして、毎年40名ほどの退職者がいたのが、10名ほどの退職にとどまったのです。

この経験から、小林は離職率改善に興味を持つようになります。
しかし、勤続10年を超えたころ、パチンコ業界の衰退を感じ、11年目に退職を決意します。そのあと大手エステサロンを運営する企業に転職して3年ほど働き、いよいよ介護業界に転職することになります。

ついに介護業界の会社へ入社

パチンコ業界、エステ業界を経て入社したのが介護業界の株式会社でした。介護業界へ足を踏み入れることになったのは、エージェントからの紹介がきっかけだそうです。

小林自身、最初から介護業界に興味があったわけではありませんが、数字管理ができ、人のマネジメントに興味があり、自己成長もしたいという小林の考えとマッチしたということです。

高齢者人口増加に比例して将来性はあると考えたものの、いわゆる「3K = きつい、汚い、危険」の仕事で多くの人が避けたがる業種であることから、小林にも同様の懸念がありました。

紹介された企業に面接に行くと「介護業界を変えたい」という気持ちが伝わってくる社長との出会いに恵まれ、マネージャーとして入社することになります。

離職率改善コンサルタントへ相談も

介護業界での小林の活躍については、これから第2〜4回の記事でしっかりとお話をしますが、現在小林は社会福祉法人の理事や株式会社が運営する介護の取締役などを兼任しながら、2022年1月に法人を設立し、そこでも活動しています。

小林自身が経験した介護業界で働く人たちの苦労や、トラブル、課題などが山積する現状をもとに、小林自身が、介護業界全体の離職率改善に取り組みたいと考えたことから、法人は設立されました。

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株式会社ジャパンスタンダードでは、対話を重ねることを最重要として、介護業界での離職率改善に取り組むサービスを提供しています。気軽に相談を申し込むこともできますので、まずはホームページを確認してみてください。

小林の学生時代や大学、社会人になってからの経験のなかで、相手との「対話」を積むことの重要性を感じることができます。介護業界における離職率改善の取り組みにおいても、小林がもっとも大切にしている「対話」の部分が感じられるサービスになっています。

それでは次回は、小林が社会福祉法人にヘッドハンティングされ、そこで見た介護業界の問題点と、現場で起きていたトラブルについてお伝えします。