Threadsの始め方・使い方大全
2023/08/21
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2023/08/21
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、我々の生活の一部となっています。Facebook、Instagram、Twitterなど、それぞれ異なる特徴と利便性を持ち、日々情報を発信したり、他人の投稿を閲覧したりします。
そして今、新たなプレーヤー「Threads」がSNSの世界に登場しました。新しいこのアプリは、Meta(旧Facebook)が開発した新しいSNSです。
今回は、この新しいSNS「Threads」の使い方を初めての人でも理解しやすいように詳しく解説します。また、すでにポピュラーなSNSであるTwitterとどう違うのか、その違いについても深掘りしていきます。
まず最初に「Threads」の始め方を解説します。Threadsは現在、iOS版とAndroid版のアプリがリリースされており、スマートフォンから簡単にアクセスできます。
Threadsに登録するにはまず、アプリをダウンロードし、開くことから始めます。アカウント作成は非常に簡易で、Metaが運営するInstagramのアカウントがあれば、それを使って登録することが可能です。Instagramのユーザー名と認証は引き継がれ、そのままThreadsのアカウントとして使用できます。
ThreadsはInstagramと密接に連携しています。Instagramのアカウントを使って登録することで、Threadsのアカウントがすぐに用意できるだけでなく、Instagramのつながりを持ち込むことが可能となります。これは、新たなSNSであるThreadsで、参加者のつながりを初めから容易に構築するための一環です。つまり、あなたがInstagramで繋がっている友人や知人、お気に入りのインフルエンサーと、Threadsでもつながりを保つことが可能です。
アカウントを作成したら次にプロフィールを設定します。Threadsではプロフィールを公開するか非公開にするかを選択できます。公開プロフィールにすると、誰でもあなたのプロフィールや投稿を見ることができます。一方、非公開プロフィールにすると、あなたが承認したユーザーだけがプロフィールや投稿を見ることができます。
特に若いユーザーについては、プライバシー保護のための特別な対応があります。16歳未満(一部の国では18歳未満)のユーザーは、デフォルトで非公開プロフィール(Twitterで言うところの”鍵垢”)となります。これは若年ユーザーのオンライン上での安全を保つための施策であり、必要に応じて後から設定を変更することも可能です。
次に、具体的にThreadsをどのように使うのかを詳しく解説していきます。ThreadsはテキストベースのSNSで、一つの投稿(ここではスレッドと呼ばれます)に文字、画像、ビデオを添付することができます。
現状で投票機能やハッシュタグ機能はなく、写真や動画、音声をその場で撮影・録音しての投稿にも非対応となっています。
Threadsのアプリを開くと最初に目に入るのが「フィード」です。フィードはおすすめの投稿が表示されるエリアで、ここで他のユーザーの投稿を見ることができます。Threadsはアプリを通じての投稿に対応しており、ブラウザでは自分のプロフィールの閲覧のみとなっています。
Threadsのアプリには検索機能も搭載されています。これを使えば、特定のユーザーを見つけたり、興味のあるトピックやハッシュタグを探したりすることができます。
スレッド(投稿)の作成は非常に簡単です。アプリの下部の真ん中にあるアイコンをタップすると、新しいスレッドを作成する画面が開きます。そこでテキストを入力し、必要に応じてリンクや画像、ビデオを添付して投稿します。
Threadsには通知機能もあります。これにより、他のユーザーから「いいね!」が付いたり、スレッドにコメントがあったりした時に通知が届きます。通知欄はアプリのホーム画面から簡単にアクセスでき、自分のスレッドに対する他のユーザーの反応をリアルタイムで確認することができます。
自分のプロフィールは、アプリの右下にある人の形をしたアイコンからアクセスできます。そこでは自分の投稿一覧やフォロワー数、フォローしているユーザーの数などを確認できます。
多くの方が疑問に思うかもしれませんが、「Threads」はすでに大人気のSNS「Twitter」とどう違うのでしょうか?その一つは、Twitterのような「ホームタイムライン」がないことです。Threadsでは、ホーム画面で表示されるのは自分がフォローしているユーザーの投稿ではなく、Threadsがおすすめする投稿が表示されます。これにより、新しい視点や新たな発見が生まれる可能性が広がります。
Threadsでは、様々な種類の投稿が可能です。それぞれに特徴や制限がありますので、それについて詳しく説明します。
一つのスレッドには最大500文字まで入力することができます。また、リンクを添付することも可能です。画像やビデオも一つのスレッドに最大10まで添付できます。ビデオの場合、最大5分間までのものを添付することができます。
Threadsでは、「いいね!」をつけたり、スレッドを再投稿したり、引用したり、コメントをつけたりすることができます。「いいね!」はその名の通り、投稿に対する好意的な反応を示すためのものです。「再投稿」は他のユーザーの投稿を自分のフィードに表示するためのもので、Twitterのリツイートと似ています。「引用」は他の投稿を引用して新しい投稿を作成するためのもので、Twitterの引用リツイートと似ています。「コメント」は他のユーザーの投稿に対して直接的な反応を示すためのものです。
ThreadsはSNSとしての機能だけでなく、別の特徴も持っています。それは、オープンソースプロトコルである「ActivityPub」をサポートしているということです。
ActivityPubとは、分散型のSNSで用いられるプロトコルです。これにより、異なるSNS間で情報のやり取りが可能になります。WordPressとの連携も可能となると発表されています。
ActivityPubをサポートしているため、ThreadsはMastodonやMisskeyなどのSNSとも連携可能です。これにより、これまで異なるSNSで分断されていたコミュニケーションが一つの場所で行えるようになります。
ThreadsがSNS市場に参入したことで、すでに確立されたSNSであるTwitterとの間で競争が生じています。
Threadsのリリースは2023年7月6日午前8時でしたが、丸一日経たずに登録者数が3000万人を超えました。特に若年層のユーザーが増えており、Twitterとの間で新規ユーザーを獲得する競争が繰り広げられています。
ThreadsとTwitterはいずれもテキストベースのSNSという共通点がありますが、その使い方や特徴には大きな違いがあります。ThreadsはInstagramとの連携を前面に押し出し、既存のInstagramユーザーを引きつける戦略を取っています。また、ActivityPubのサポートにより、他の分散型SNSとの連携も可能です。これに対してTwitterは既存のユーザーベースとそのブランド力を活かし、新機能の追加やユーザーエクスペリエンスの向上に注力しています。
Threadsがなぜ今新たに立ち上がったのか、それにはTwitterが買収され、Twitterのサービスに批判が集まったことなどが影響しています。
Twitterは、アメリカの実業家であるイーロン・マスク氏によって2022年10月に買収され、大規模な解雇劇があったことが、記憶に新しいかと思います。
このTwitter社買収の後、Twitterの閲覧制限や人種差別ツイートなどが激増しており、Twitterへの批判が高まっているこの時期に、Meta社によるあらたなSNSであるThreadsが立ち上がったと推測されます。
新しく市場に参入したThreadsですが、その今後の開発予定も既に発表されています。
Threadsは今後もActivityPubのサポートを続け、より多くのSNSとの連携を図る予定です。
Threadsではフィードの改善にも取り組んでいます。よりパーソナライズされたフィードを提供するため、ユーザーの行動や好みを分析し、それに基づいたコンテンツを表示するアルゴリズムの開発に力を注いでいます。
また、ユーザーのニーズに対応するための新機能の追加も計画されています。具体的な内容はまだ発表されていませんが、ユーザーからのフィードバックをもとに、より使いやすく、楽しく、魅力的なSNSを目指すとしています。
ThreadsはInstagramがリリースした新しいSNSで、画像やビデオ、テキストを組み合わせた新しい形のコミュニケーションを提供しています。ユーザーはスレッドという形で投稿を行い、他のユーザーとの対話やディスカッションを楽しむことができます。
また、Threadsはその独自の特性を活かして、Twitterとの間で新規ユーザーを獲得する競争を展開しています。既存のInstagramユーザーを引きつけること、そして他の分散型SNSとの連携を可能にするActivityPubのサポートという2つの大きな特徴を武器に、SNS市場での立ち位置を確立しようとしています。
さらに、Threadsはその開発計画を進めており、ユーザーのニーズに対応した新機能の追加やフィードの改善などに取り組んでいます。これにより、今後もそのユーザーベースを拡大し、さらなる発展を遂げることが期待されます。
しかし、Threadsが完全に新しいSNSとして成功するためには、Twitterなどの競合他社との競争を勝ち抜くだけでなく、ユーザーからの信頼を得てそのロイヤルティを確保することが重要となります。そのためには、ユーザーのフィードバックを取り入れた製品改善や、ユーザーエクスペリエンスの向上、Twitterとのさらなる差別化などが求められます。
これからのThreadsの動向に注目していきましょう。
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